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2011年 01月 01日

のーぶる☆わーくす レビュー

評価:A-
minatokakoのオススメ!
※ひなたのみ未プレイ

面白かったです、実に
思わずオススメマークをつけたくなるほどに面白かった
もちろん抜けや穴がないわけではなく、厳しい目でトータルのバランスを判断すると評価Aではないのかもしれないですが
面白いものは面白いということでA-としました

レビューも糞もなく、とりあえずやってみてくれ、といいたくなるような作品ですが
シナリオだけみると、過去のゆずそふとの作品の中でも随一だと思います
テキストがうまいわけでもなく、シナリオが秀逸に練られているわけでもありませんが
設定がありそうでなかった奇抜なものであり

設定をいかしきった

ところが最大の面白さに繋がっているんだと思います

さて、どんなお話なの?ってことですが
超絶貧乏な主人公が明日を生きるのもやばいというアリがちな冒頭に始まり、
自分と瓜二つの顔を持つ超絶お金持ちのお坊ちゃんに出会います
お坊ちゃんは、非常に病弱であり、かつ誘拐の危険に晒されています
そこで手術をし、療養に専念するために、それまでの間高額のバイト代に釣られた主人公は影武者として生活するようになるというお話

学園物がベースで入れ替わりものっていうのはありそうであまりない設定でした
性別を偽る系は結構ありますが、別の他人になりきって生きるというスパイ設定は珍しく
どうやって誤魔化すんだろう?どうやって切り抜けるんだろう?といったwktk感は

退屈な日常ルートさえ楽しくさせる

そう、ほとんどのゲームは共通ルートがいまいちなのが多いです
それはいままでのゆずそふとにもいえ、個別ルートに入ったくらいで物語が進行するので、どうしても共通ルートがだれますが
どうするんだろう?どうなるんだろう?と個別ルートとかけ離れたところでだされるのめり込みは素晴らしい
ストーリーを最初から最後まで飽きさせずに進められているところがのーぶるわーくすの最大の魅力です

上げては落とし上げては落としのジェットコースターシナリオでしかテンポをうめないライターは見習って欲しい
シナリオとプロットの進行もかなりよく
①影武者になるまでの経緯
②他人になりきる、しかも今までの生活とかけ離れた超お金持ちの世界に困惑
③なんとか生活にもなれ、慣れてくると寂しくなってくる本当の自分ではない関係
④ヒロインといい関係になるが、他人を演じている自分とヒロインにどう伝えればいいのかの葛藤
⑤正体を明かした上でヒロインと結ばれる
⑥超いちゃらぶ
⑦ヒロイン側の問題、或いはとある事件をイチャラブしながら解決
⑧いいお話だったねのエピローグ
このプロットの配置が非常にバランスがいいです、各ステップを時折ヒロイン側の視点を交えながら演出することで厚みが増し
ステップの移り変わりのテンポがいいので一気に進められる
重要なのが⑦で、そんなんいいからみたいな不要な落しがありません
あくまでヒロインといちゃらぶしたまま展開されるので、逆にどうやって解決するんだろうてな気持ちになり不快になることは一切なし
大体①~④が共通ルートで結構長いです
しかしながら⑤からの個別ルートも結構長いので、全体的にかなりボリュームがあります
次の選択しまでスキップがあるので共通ルートが長いながらの2週目、3週目をサクサクできるのは嬉しいところです

さてさて、久しぶりそれなりヒロインルートをこなす気になるほどには魅力のあったヒロインたち
各ルート評を少し

・灯里
メインヒロイン。ややツンデレ。
シナリオの出来は一番よかった気がします。
主人公とくっつくまではやきもきしますが、くっついた後のデレモードは圧巻
つかも萌える、つか可愛い
このCVでそう思ったことのあるキャラはなかっただけに自分に驚き
お嬢様属性があるので、例の・・
 ・家のためにお見合い、政略結婚をしないといけないの!
 ・既に決められた許婚がいるの!
というテンプレートがあるんだろうなー、本当にテンプレートだったらつまんねぇなーと思ってましたが
父親が神がかって素晴らしいほどに子供のことを考えた人格者のためありきたりな展開にならず面白かった
灯里自身は最初、家のために嫁ぐつもりだったけど
父親が、積極的にそういうことを望んではいないってところが新しい
結局主人公にベタぼれしてそういう政略結婚ネタはなくなっていくんだけど
父親の事故のチャンスにグループの幹部に無理矢理政略結婚のお見合いをさせられそうになるという
かなり無理矢理過ぎる展開にうへぇと思いましたが
提携先の御曹司と結婚しないと数百名の社員が路頭に迷うと脅され、昔から家のためになりと思っていた灯里がどう動くか
ここで主人公のことは好きだけど・・・家と多くの社員のためには・・・
とかなったら一気に糞つまらない展開になってました、、、が!
それは重要だと思うけど、そんなことより主人公と一緒になることを望む!と言い放ち問題を解決するシナリオは実に痛快でよかったです
エピローグも一番よかった

・しずる
身代わりをやってる朱里の許婚
その設定上、くっついてしまったらどうするんだろー?というが一番面白いところ
実際身代わりの期間が終わり、くっつきかけたそのときに入れ替わってデートするそのとき主人公じゃないことにきがついたところは感動物でした
そこで主人公が飛び出してばれちゃうわけですが、その後の持って行き方がイマイチかなーと思わないことも
それでも主人公が好きなしずるが主人公をヒモにして、主人公も騙し続けた罪悪感からそれに甘んじてという生活を送り
最後は主人公との思い出を守るために、学園生徒全体で頑張る!とちょいと逸れた規模の大きなシナリオに移ってしまいます
最後はそこそこに綺麗にまとめますが、もうちょっとうまいシナリオがよかったかなと残念な感じも
あと作中にロリ担当は2人いらないから・・・まじで

・麻夜
実家が極道なことを必死に隠して生きるヒロイン
作中で唯一主人公の立場あまり関係がない人物で、バレとかの展開を考えると扱いづらいシナリオにならないかな?と危惧しましたが
全然そんなことはなくむしろよかったです
主人公が麻夜に、主人公個人として惚れてしまい、他人として付き合うわけもいかず、自らばらしてしまうというあっけなさがありますが
それを受け入れて、秘密の共有者が増えるという展開にしたのはよかったです、日常のいちゃらぶ展開としては
ただそれのせいで起伏が出来にくくなったことは事実でわりと強引にもっていくのは残念といえば残念
主人公に許婚がいる!という噂で心配する周り
しかし、麻夜は、主人公が身代わりであることをしっているので「そうなの?だから?」状態でさらっと受け流すところは見所でしたが
結局万全な情報規制もむなしく、麻夜側の父親にばれていて、その噂自体も主人公をためすために流した嘘であり、
そこに主人公が身代わりだろうとなんであろうと関係なかったというアヤフヤな感じなのは、んー?というところ
実際主人公の本当に家柄とかはどうでもよく、ただ純粋に主人公をためしたかった父親と、それに答えた主人公といった形で、
影武者云々はあまり関係なかったというオチ
まぁでも可愛かったし面白かったです、それは間違いない

・瀬奈
この処女、レベル高ぇ!!
最初から主人公の正体をしっているヒロインなので、お金持ち設定とか、ばれちゃった展開とか全くなく
くっつく上で物語のエッセンスがまったくいかせないというヒロイン
あとどうでもいいがCVがよい
どうやってスパイスをきかせるのかなーとみていたら、主人公に失った父親を重ねるという設定を持ち込むことでクリアさせたかった模様
ただ、こじつけ感がつよく、あっという間に主人公は主人公として好きとなり、その設定はなりを潜めます
ヒロインとの問題解決では瀬奈の親戚との確執がメインなわけですがどうしてそうなったのかは、そこまで深堀されないので若干の温度差を感じます
まぁでも可愛かったし、面白かった・・・かどうかは不明ですが、一番いちゃらぶやってたしよかったんじゃないかと
最後にCVがいいです

・先生
完全におまけ、ひどいwwww
こんなんならこのルートいらねぇよwww
シーン入れたいだけなら真琴でやってくれよ・・・www

さてまとめ、
ちあきと真琴が攻略ヒロインじゃないという恐ろしいバグを持っていますが、全体的に出来がよく非常にいい作品でした
キャラゲー分を残しつつも、しっかりとストーリーをのせてきていてそのバランスがかなりよろしいです
個人的には過去のゆずそふとの中でも頭2つ分くらい抜けていると思います
もちろん細かいところに突っ込みどこはかなりますが、それを補ってあまるだけの面白さはあることを保障します
設定って大事だな・・・・
と再認識してしまういいゲームでした

by minatokako | 2011-01-01 13:46 | エロゲ


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