2012年 07月 31日

冴えない彼女の育てかた を読んでみた

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"あの"丸戸さんのラノベデビュー作です
丸戸さんが誰であるか、なんであるか、という説明は不要でしょう
私の丸戸さんに対するスタンスはひたすらにファンというか信者である、これにつきる
いわゆるエロゲのシナリオライターの中では人気も実力もTOPクラスの人なわけですが
丸戸さんに限らず、こういった方がラノベ業界に進出してくるのは意外にも珍しい

そんなわけで超期待作っていうか、もう挿絵担当が深崎暮人さんで、カバーイラストが金髪ツイテールってだけでキャラ付けが想像できて悶えます

実際の中身ですが、、、

面白いとは思います

思うんですが、、、なんだろう、表現として適格かわかりませんが
陸上にたとえると、丸戸さんの普段の種目が800m、そして今回100mに出場したって感じです
おぉ、なんかしっくりくるな
どちらも比較的短距離を「走る」ってことには差はありませんが、実際結構な差がありますよね
100mでは力を出し切れなかった感じ
ただ恐ろしいのは、その800mでの力量が恐ろしいほど高いので、100mに来ても変わらず相対的にTOPクラスの実力だった、ということです

たしかに随所に丸戸さん「らしさ」が見られます
多くの丸戸さんのゲームをやっているとわかりますが、基本的な話の軸というか手法は同じです
ただそれを「またこの展開かよ」とか「登場人物変わっただけで同じ話ジャン」と微塵も感じさせない凄まじさがありますが
ただらしさがみえるだけで、ラノベの正味100K程度の文章量ではそれを表現しきるのは難しかったのかもしれません
起承転結は丸戸さんのスタンダードに抑えますが、その4構成の1つ1つがどーにも薄い、薄味
かといってテンポがよくなったというわけでもないです
(※もともと丸戸さんはテンポのよいシナリオを書きます)
どうにも物足りなさだけが残ります
あ、そう、そうだよ

物足りない

まさにこれ
ゲームだったらこの場面でさらに掘り下げる、重ねてくるのにぃぃぃぃぃ!
と作中何度思ったことか
え、これだけのやり取りで終わっちゃうの?え、え、え、え?
と作中何度思ったことか
丸戸ゲーに心酔してればしてるほどそう感じる、感じると思う、、、、感じるんじゃないかな、多分

さて、いつまでも丸戸さんについてばっかり語っていてもしょうがないので中身についても語る
「基本的」にはライトなラブコメ路線を題材にする方ですが
今回はほとんど「ラブ」なところには触れずに、お家芸でもある掛け合いと周りを巻き込んでアクションを起こしていくというところのみが題材とされています
なので、カバーイラストのえりりんとキャッキャウフフするようなお話を期待している人はがっかり砲ですが
丸戸さんの場合、いわゆる個別ルートよりも、それに向かうまでの過程も面白いので、本作はその過程を楽しむものかと
いや、その後があるのかしらんけど
いや、その後がえりりんルートなのかはしらんけど
いや、丸戸さんのベクトルからして多分先輩がメインヒロインになりそうなんだけど

いわゆるステレオタイプのオタクだが、何故か行動力を兼ね備えたかっこいい丸戸主人公を地で行く主人公が、
ルックスはいいのに地味で目立たない加藤さんとオタク心そそられる出会いをし
それがきっかけで、創作活動をしようと意気込む話
行動力だけで中身のない主人公はシナリオライターと原画担当の二人の「美少女」を仲間に入れようと奮闘する
というところまでが本作なわけですが
ポイントは二人の仲間をどう引き込んでいくのかってところに面白さをださないといけないのに
二人のプロフィール的な紹介に時間を割きすぎてその当たりの掘り下げが甘いように感じました
似たような話の展開にWA2がありますが、この当たりの面白さはWA2(やったことない方すみません)のバンド活動にこぎつけるまでの話のほうが遥かに面白いです
設定だけはいいんですが、もう少し時間をかけて欲しかった、、、とかいっちゃうと1巻で収まらないので無理だったんでしょう、、、難しいです

ただし、作品が創作活動を題材にしてるだけあって
パロディが半端ねぇwwww
これは凄く面白いっていうか、丸戸さん自身自分のことも含めて客観的に業界を理解しているからレベルが高いんだろうなぁと思った
自分のことまでねたにしてるwwwありえんwwwww
会話の掛け違いよる掛け合いは健在で、非常に面白い
しかしこの手法は丸戸作品に触れたことのない層(が読むとは思えないが)はどういう反応するんだろう?
私としてはこの掛け違い、かみ合わない会話がいかにも丸戸氏を丸戸氏とたらしめる特徴なので好きなんですけどね
これがないとだめってくらいに
ただこれは、読んで思ったけど、ラノベじゃだめだw
十分に面白いけど、声優さんが声を当てて、1行1行クリックとともに表示されるあの紙芝居ADVだからこそ映える手法だった
意外と感じにくいことかもしれないが、ラノベや、ノベルゲーと違うのは1言1言クリックで進むADVゲーは、
その動作が実際の会話のようなリズムを刻む感覚になるので臨場感が非常に増す
丸戸さんの会話主体の掛け合いのリズムの良さはこの動作あってこそなので、
いっきにテキストが表示されるノベルタイプだと魅力が半減してしまうなぁと思った

いろいろ批判的なことを書いてしまってますがね
面白いんですよ、えぇほんとうに

だって、ときメモ(しかも初代)のイベントで泣く主人公とえりりん
とかウケルwwwwwww
しかもその表現が秀逸すぎるwwwwww

「・・・・・」
「・・・・・」

「・・・・っ」
「・・・・っ」

前者は画面に食い入ってしまってる描写
後者は感動に耐えかねて涙をこらえて詰まらせてしまいながらそれを隠そうと目を背けしまっている様

目に浮かぶようです

ときメモでここまで感じ入るえりりんwwwww
もうえりりん良すぎるwww可愛すぎるwwwwwwwwwwwwwwwww
というか丸戸さん、絶対中高生向けにかいてないだろwwww
ときメモって何年前だよwww

「あいつらが素人だといつから思っていた?」

もうだめだwww腹筋崩壊するwwwwwww

そんなわけで、ゲームシナリオとくらべてしまうと非常におしかったります
先輩との出会いの伏線などは非常おいしいのに有効活用されずに終わってしまっていたりしてますしね
ただ個人的にはえりりんが最強に可愛いっていうか、久しぶりに丸戸さんのツンデレ(作中ではデレないしそれをねたにされているが)をみたので大満足
是非、えりりんルートで続編を書いてくれませんか?
動き出した創作活動、ヒロイン3人が主人公に好意をもってささやかにアピールしつつもえりりんモリモリで1つどうでしょうか?
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by minatokako | 2012-07-31 22:22 | アニメ・ライトノベル | Comments(4)
Commented by ttb at 2012-08-01 16:52 x
ちょっと感想を楽しみにしてます。ワンフェス疲れが癒えてからでいいので・
Commented by minatokako at 2012-08-04 02:27
すみません、一度書いてたんですが、誤って文章を消してしまい遅くなりました、、、
当初書いてた内容と差が出ちゃってますが、なんとなくいいたいことはかけたかと思います
Commented by ttb at 2012-08-12 14:44 x
 ありがとうございます。やっと入手して自分も読み終わりましたが、物足りないに同意ですね。最後ちょっとびっくりさせられたりもして多少カタルシス感じましたが、仲間にする過程がすっとばされた分唐突に思いました。
続刊あるなら分厚いか上下にしてほしいところ。先輩の誘惑をかわすシーン見てみたい気も。
Commented by minatokako at 2012-08-12 23:04
掘り下げかたが甘いって言うか描写の1つ1つが飛ばし気味で、こちらにストンと入ってくる前に次に進んじゃうなんとも言いがたいテンポなのがおしいですよね
1巻で終わらせるために急いだのかと思いつつ、2巻目がでるとのことで、一体どうしたかったのか、という答えが自分の中にでれば嬉しいので楽しみです


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