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2013年 07月 30日

乙女理論とその周辺~Ecole de Paris~ レビュー

評価:B+
※月に寄りそう乙女の作法 アペンドについてもこちらで扱います←追記しました

前作「月に寄りそう乙女の作法」(以下つり乙)の続編の作品です
つり乙が私にとっての2012年最優秀作品だっただけに、今作への期待はとても大きいものでした

結果からいうと

評価を見てもらえばすぐわかる話なのですが、
イマイチでした、、、、
と片付けてしまうと誤解されそうなので評価の内訳を書きます
今作は3ルートしかありません
フルプライスで3√っていうのは昨今なかなかないですよね。。。そんなところも全体的な評価からすればマイナスなんですけど

りそな√:A
メリル√:B
エッテ√:

エッテルートが私の逆鱗に触れてくれました、いやまったくもってひどい
書いたやつ誰だよ、ゴーサイン出したやつ誰だよ
とりあえずさ、

このバグルートをどうにかする修正パッチさっさとリリースしろよ、くそが

いやほんとのほんとに
ひどいとかそういうレベルを超越してる
たった3ルートしかなくてさ、こういうヒロイン攻略型のゲームなんだからさ
エッテ狙いで買う人だっているわけだよ、絶対に

たとえばminatokakoってやつとかな!

ふざけんなよ、、、幸い私はブリュエットのCVに魅せられたところ大なので
基本的に期待していたルートは「りそな」だったので、ディスクを叩き割るってレベルの怒りにはなりませんでしたが
ブリュエット一本勝負の人、車の人ファンは全員フリスビーにしてんじゃないのこれ
ほんとシナリオ書いたやつっていうか、そもそもこのシナリオを通したやつは頭わいてるんじゃないのかな?
攻略ヒロインだと思わせておいて実はルートがなかったっていうのよりひどいわ
こんなんだったらルートなんてないほうがよい、そのほうがFDでって期待も持てるし(いやそれもどうかと思うけど

ちなみにブリュエットルートがなかった場合、りそなルートのafterシナリオを作るなりの肉付けがある前提で私はこの作品に評価Aをつけましたね、えぇ間違いなく
下手すると今年度のMVPにしてました、まじで


とそんなまず最初に怒りしか沸いてこないのがこのゲームのある意味総合的な評価なんですが、
それだと何も伝わらないのでここからちゃんとレビューします

~~~~~~~ここからがレビュー~~~~~~~~~

繰り返しになりますが、本作は完全なる前作からの「地続き」な続編です
いわゆるところの続編ものって意外と前作を知らないでも楽しめる作りになっていたり
前作をまったくやっていなくても問題ない作りにしますが

乙女理論はそれを許さない

つり乙をプレイしておくことが推奨どころか必須です
フォローなんて全くないです
個人的にはそういう続編のほうが好きですけどね、、、
アペンドディスクも前作への追加パッチのような作りになっているので、そういった意味でも前作を所持しプレイしていることが必須です
ま・・・乙女理論からやる人なんていないでしょうけど・・・

前作からの繋がりは、前作BADENDの続きというスタンスですが
前作のBADENDは共通ルートをやりきった後に発生するのでBADEND後の世界っていうよりは
りそなルートへの分岐という感じが強いです

共通√からして基本的にはりそなルートの根幹なので
乙女理論は先述したブリュエットの件もあり、つり乙のりそな√追加パッチディスクと考えるのがもっとしっくりきますね

ストーリーとシナリオは前作でウリにしていた女装主人公の潜入物といった基本は今作でも同様ですが
一番のポイントは前作つり乙での回収し切れなかった伏線の後始末のようなところがポイントになってきます
前作で「雑だった」部分がきちんと回収されていくのでシナリオの興味深さをぐぐっと押し上げてくれます
この辺ずるいです、、、
だって前作で説明しなかったことを広げているだけじゃん!みたいな、、、
具体的には主人公の家族そして大蔵家というのが主題ですね
今回も服飾を取り扱いますが、そちらは二次的な要素が強く、あくまでメインテーマは家族の和解だと思います

しかしまぁよくできています
前作で心地よい面白さだった日常の掛け合いや、なぜか見ていて飽きない主人公の女装に対するいろいろなドキドキ感をうまくかけていると思います
このあたりのシナリオは本当に秀逸です
つり乙となんら変わりない安定した安心の面白さがありますね

ただやはり繰り返して残念なのが圧倒的なシナリオ不足です
このゲーム、なんどもいいますが最初から最後までりそな√メインで構築されているんですよね
前作は2ルートほど駄作でしたが、いちおう4√きっちり書き分けていました
でも乙女理論は共通ルートがすでにりそなルートだったりするのでそのあたりのボリューム感がさびしいです
短いってわけではないです
共通√+りそな√で前作のルナ√なみのボリューム感はあります
ただいってしまえはそれがシナリオボリュームの8割なのでやっぱり前作からすると物足りない分量ですよねー・・・

ということで各ルートの寸評
・りそなルート
前作でどう考えてもりそなが攻略ヒロインじゃないのはおかしい!!!と力説したかいあってか、
念願のヒロイン昇格どころか
乙女理論はりそのなりそなによるりそなのためだけのゲームだったんであらびっくり
単独評価ではAとしても全く問題ないくらいの面白さでした
ただ、、、前作でもそうだったんですけど、こうヒロインとして可愛いっていうよりも純粋にシナリオが面白いって感情が強いですね
りそな自体も可愛いっちゃ可愛いんですけど、シナリオの歯車の1つでしかないなと
このルートがつり乙+乙女理論の実質グランドルートその2みたいな扱いだと思います
前作だとルナルートがTrueルートっぽい扱いですが、りそなルートの扱いも同じくらいですかね。。。
個人的には展開として、ルナ√+アペンドよりりそなルートの展開のほうが好みです
内容としては、りそなの人間としての成長を描きながら、大蔵家の和解(特にイオンとの兄弟の和解)がポイントですね
りそなはブラコン設定な上、女装設定がいきないなー、な感じなので恋愛面でのイチャラブ的な面白さは特にありません
いやほんとうに・・・恋人っぽさとかほとんどないです
それ以上に家族愛を押してきますから。。。
こんな恋愛面でプッシュされないメインヒロイン始めてみたわw
全部ネタバレしてもあれなので書きませんが、それでもこのルートが一番見所が満載です
作中の伏線というか謎もこのルートでのみはっきりします
ただ惜しむべきはラストの雑さですね・・・
さぁやるぞ!反撃のときだ!!!みたいな展開になったとおもったら
ラスボスが
「うぁーやられたー」
一言で片付けられるみたいなあっけなさで終わっちゃいます
なんつーか・・・その後の世界観のもっていきかたも本当に雑です・・・・
もうちょっとじっくり畳んでもよかったんじゃないかなー

・メリルルート
りそなルートからの分岐ではいるような形になるので、いくつかの疑問点が取り残されたまま進行しちゃうのが惜しい
服飾の天才!ということでそっち側メインの話になるのかなーと思ったら
このルートも家族愛っていうか大蔵家メインの展開になります
それはそれで引き込まれて読むことが読めましたが、こちらもラストが雑です・・・
というか、なんだろうな。。。服飾の天才って設定が全く生かされていないのが惜しい
というか、なんだろうな。。。唯一主人公の性別を知らないヒロインで、主人公を女性と思いながらも惹かれていっている描写があるのに一切ソレを活かしてないのも惜しい
大蔵家のごちゃごちゃはりそなだけでよかったんじゃなかろうか・・・
そのせいでこっちも恋愛描写的な何かはほっとんどないです
まぁそこそこにシナリオは読めたんでよかったですが
あくまでりそなルートからの分岐なんでどーにもしっくりこないですね

・エッテルート
車の人の無駄遣い
もう√と呼ぶのも虫唾が走る、ただのBADEND
前作の出来もあってNavelを褒めたけど、こんな仕事しているようじゃ将来暗いよ?本気で反省して欲しい
ちなみにエッテは可愛い
それだけにこの仕打ちはねーよ、屑過ぎるシナリオ
シナリオなんて呼ぶ価値もない
エッテルートには、主人公とりそなの電話での会話を隣の部屋にいたエッテに聞かれてしまい
主人公が男だとばれるというところから始まるんですが、、、

いやもうおかしいだろ

日常会話をなるべく溶け込むためにフランス語を使うようにしているってのはわかる
でも日本人が電話で日本人同士の、しかも兄妹の会話をフランス語でするってありえねーよ
普通日本語だろ、、、なんでフランス語でしゃべってんだよ、理解できん
しかもだ、いくら隣に人がいないと思っていても、そんな主人公の存在を脅かすような会話をするときはいっそう日本語でするべきだろう
実際どっかの場面できわどい会話をするときは主人公が「日本語だから聞かれても大丈夫」みたいなこといっていた気がする、、、
この時点で一気に白けました
ライター無能すぎる、クビにしてくれ
いやいいよ?百歩譲って電話の会話をフランス語でもさ
でもその場合はどんなに説明口調でもいいから電話での会話をフランス語で行わないといけない理由が必要だろ、何もかもがおかしい
そしておかしさは続く、、、
主人公が男だとわかった瞬間にエッテが今までべた惚れだったメリルを捨てて主人公にゾッコンラブとか言い出すむなしさ・・・
(一応これに関しては説明的なフォローが入るけど)
にしてもおかしいわ、、、そんなのありえない
もっとありえないのが、それで主人公と恋人と同士になるのはいいよ、うん
その後またりそなルート(共通√)に戻るっていうね、もうね
作中で時間はがんがん進むのに普通に大蔵家どうとか云々かんぬんのりそなルートをやってて
エッテが全く出てこないっていうね、もうね
お前ら恋人になったんじゃないのかよ!なんのイベントもフォローもなしかよ!!!
んで、イベントぶつぎりで脳内保管が厳しいくらいのとびとびの進行で
いきなりエッテが大蔵家本家に来てて、もうね
ここのシナリオも超絶ゴミで、プレイヤーからすると、え?なんでエッテが突然大蔵家にいるの?状態なのに、
場面展開とか全くなしに突然過去回想にきりかわったりで全くついていけない
で、エッテが大蔵家にいるのに大蔵家の登場人物は誰一人登場せずに絡まないとかね、もうね
ひどいなんてもんじゃねーよwwwwww
よくわからない突然のエッチシーンが入ったと思ったら、今度はなんだかパリにいて即エンディング
なんじゃこりゃあああああああああ
もうバグだろ。。。。これ。。。。



※アペンドのアフターシナリオのレビューは後日追記します追記しました
月に寄りそう乙女の作法アペンドレビュー

つり乙のアペンドディスク
内容は4ヒロインのアフターシナリオと、エイプリルフール企画の動画のゲーム版
あとなんと!朝日にCVが追加されるっていうおまけです
このディスク自体はおまけなんだけど、正直な話値段分を考えると乙女理論とアペンドの力のかけ具合が50:50って感じだよね、、、
つまり、おまけってほどに手を抜いてないどころかかなりちゃんとしたボリュームで作られています

1ルート私のスピードで2時間くらいでしょうか?
全体的に良かったと思います
乙女理論がりそなルート以外はがっかりってレベルじゃねーぞってかんじですが、このアフターシナリオがあることでだいぶ救われていますね

朝日のCVはエイプリルフール企画のときできいていたんで特にどうこうってのはありませんが
個人的にはGOOD
女装主人公の声って難しいとはおもいますがよく合っていたと思います
できれば男Verのときとの声のメリハリがもうちょっとあったほうが良かったかなとは思いますが

てなかんじで個別ルート
・ルナルート
このアフターでつり乙の不満だった部分のおおよそすべてが解決されるので、面白い以上にすっとしました
やり残した伏線回収を一応きっちりやってくるのでそこはいいですね
あとよくあるアフターシナリオに入ると世界が二人だけになってしまって萎えることがよくあるんですが
ルナルートではいろいろなサブキャラがきちんと絡んでくるので、つり乙の世界で恋人になった主人公とヒロインの図をみれるのは、「世界観を楽しむ」ということにおいてよかったと思います
ラストの〆方もよかったんじゃないですかね、ちょっと大味だったけど、あれはあれでよかった気がします
乙女理論に興味がなくてもルナルートを本当の意味で完結させることができるので、前作のファンは是非プレイして欲しいところです

・ユーシェルート
個人的な事情でシナリオはルナのほうが良いとは思いつつもキャラとしてはユーシェのほうが好きな事もありだいぶ楽しめました
が、シナリオとしては退屈です
退屈、、、なんですが、相変わらずこのルートでは朝日の性別が明かされていないのが日常の素晴らしいアクセントになっているのでそこがたまらなく面白いです
相変わらず周りからは百合カップルだと思われているのがなんともいえない面白さです
起伏のないシナリオながら安心して楽しく見ていられいるのは素晴らしいことです
結婚の話で盛り上がるユーシェは可愛いし
それが1つのきっかけで兄との和解の一歩が始まるのもいいですね
ルナルートでも言いましたが、アフターシナリオとはいえ世界を二人で完結させずに、
なんでもない日常の中に恋人としての二人を描くっていう手法はうまいです
世界あってのキャラなので、キャラだけに閉じられる一気にしらけます
それが成り立つのは恐ろしいほどの腕のあるライターだけでしょう

・瑞穂ルート
本作がはっきりいって下の下のシナリオでしたがアフターでは多少はまともでした
まともでしたが、、、、、
すっげーつまらない、、、、
このルートは上記2つとは違い世界が二人に閉じて中心に回ってしまっているんですよね
そしてシナリオに変なテーマをもたせようとしている、まったくもって面白くない
やっぱりこういっちゃなんですが、シナリオのレベルが他3人と比べてかなり劣っています

・湊ルート
前作もそうだったけどこのルートだけつり乙の世界観から外れるので異質
シナリオっていうかテキストは結構おもしろいんだけど、やっぱりつり乙て世界観あってこその面白さだと思うので別作品として見るならってのはありだとは思う
というよりもこのルート遊びすぎだろww
おれつばファンならにやにやできるムダが多すぎるwww
そういった意味じゃ楽しめました

※情報をいただきいろいろ調べてみましたが、ルナとユーシェは同じライターさんが担当されているようですね
んでもって乙女理論のライターさんも同じ
つか乙女理論はライター一人みたいですね
同じ程度にシナリオ評価している私の目はそれなりに肥えてたってことでしょうか
この人なかなかできるなーと思いたいですが、乙女理論がライター一人ってことはメリルもエッテも同じってことだろ!
全然信用できん!!!

ルナルート(アフター込み):95点
ユーシェルート(アフター込み):75点
りそなルート:85点
メリルルート:50点
エッテルート:0点

上下の振れ幅大きすぎんだろ、、、w

by minatokako | 2013-07-30 00:20 | エロゲ


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