2009年 02月 01日
評価:S+ ※S+と決めうつためには必ずフルコンプしてください -----世界が平和でありますように---- 5年?とにかくどんだけ待たされたんだよって話 5年って・・・ちょっと洒落にならないでしょ しかも当初と構成変えてるんですよコレ、どんだけ遅筆なの?王さん?ありえんでしょ Navelのシャッフルの次の作品になるはずだったのに結局どんだけ後ですかってことですね 俺は5年まったぞおおおおお、ジョ○ョーーーーーー!!!! まぁね、実際Navel自体もSoul Linkを覗けばずっとシャッフルネタで引っ張ってきてるから 実質の作数では3作目かも知らんけどねってもういいか、そんな背景はゲームとは関係ない ということでこのゲームについて語りたいと思う まず評価についてだが・・・そうS+にしました、しちゃいました! ハイハイハイ、ご不満はごもっとも!そうね、そうだね、多分このゲーム・・・んーそうだな ぶっちゃけていえばAラインだよね、冷静な目で見ればね、知らないけど、きっとそう でもね、やっぱり面白いのよ、テキストが 圧倒的なテキストにたとえ物語のテンポが蹂躙されていようもだね どんくらい面白いかって、コーラ飲みながらプレイしたらきっと100mlも飲めないで終わると思う それがたとえ1.5㍑ペットであったとしても・・・だ つまりね、シナリオ及びストーリーとしては平凡なのさ、あ、ちなみにここでいうシナリオは脚本のことね でもね、それらを全部吹っ飛ばすくらいのテキストレベルの高さ それがS+に押し上げる由縁 やっぱりテキストはこの業界随一だ、本当に、伊達に遅筆じゃない でも言い方をネガティブにするとだらだらと無駄に長いテキストはストーリーの進行のテンポを殺しているのはあると思う 実際本当に文章量は他のゲームと比べても格段に多い 王さん独特の言い回しというか、意味不明(というか、つながりのつかめない)な蛇足をテキストに放り込んでくるので その辺りの楽しさを共感できる人じゃないとスキップの連続になりかねないと思う ただ・・・それでもきっと面白いと思うんだ やれプロットだ、やれシナリオだ、とかいうまえに、文章を見て欲しい読んで欲しい きっとね、王雀孫が生み出すゲームってのは、そういったところに価値があるんだと思う 未完である「それは舞い散る桜のように」が、未完の癖に地雷認定されずに評価を得ているのはまさにそこにあるんだろう さて、王さんを褒めちぎるのはこのあたりにしましょう そろそろゲームの中身を紹介していきましょう その前にまず最初に2点ほど断っておきます ・物語において重要なネタバレをします ・ストーリー、構成においては辛口です、S+であっても 特にしょっぱなからネタバレしますんでゲームを楽しみたい人は引き返してください まぁ。。。その程度のネタバレでこのゲームの魅力が減るとは思えませんが・・・ ストーリーは・・・なんだろうね 簡潔にいっちゃうと、 多重人格者の主人公が、妹ともう一度一緒に暮らしていくため 多重人格を生み出すきっかけとなった過去と向き合って頑張って人格を1つにして 妹と幸せに暮らす というお話 これが、俺たちに翼はないのメインテーマであり、シナリオの全てです それ以外は・・・もちろん意味はあるものではあるんですが、蛇足といいますか、真に迫るためのお膳立てでしかないです つまり、ヒロインの明日香も、日和子も鳴も京もみーーんな、メインヒロイン小鳩の引き立て役 私はこれがどーしても許せない・・・・ 攻略ヒロイン制をとる限り、できる限りヒロインの優位性はフラットしてほしいなぁ 小鳩√じゃないと、物語として穴が残ってしまうっていうのは残念なことですよ 特に私は明日香、日和子がかなり気に入ってるだけにね、なんか悔しいわ、ほんと プロットは、主人公の各人格についてのプロローグをまず流します 各主人公が別人であるということに何も疑問を持ちません ただ、どーにもしこりが残るわけです 各主人公サイトでは、敢えて不可解な点を提示してきます それは例えば、なぜ主人公鷹司以外のシュウスケ、隼人についての(住んでる所や家族など)バックボーンが語られないのかとか 何故シュウスケは夜のイベントに参加しないのとか 何故カケルは隼人を知っていて、妙に気に入ってるのか、とか 何故隼人編は夜しかないのか、とか 単なる描写不足なのかな・・・・?なーんて思っていたら、実は同一人物という設定 これにはビビリました、正直ショックを受けましたね、ぽかーん(゜Д゜)と なるほど・・・そうもってくるかと、いやー一本取られたね、ほんとに シュウスケの部屋が実は羽田家の一室だったとか、ほんともうね、びっくりですよ この作品、冒頭で無理やり色んな登場人物を出して発散させておいて、ここで一気に収束をはかってきます そういう伏線のはりかたと回収は、結構うまかったと思います んで、そこから選択肢によって人格の1つにスポットをあてて、物語はさらに収束していくわけですが・・・・ 実はそこまでがかなり長い いや面白いからいいんですが、ここまでヒロインをヒロインとして絡ませないゲームは珍しい ヒロインとの恋愛模様を描いているゲームではなくて、 俺つばの世界の主人公を取り巻く世界観というのをこちらに表現してくるゲームです キャラとの掛け合いが魅力のこのゲームですから、登場人物はよくでてきます ただ、それはヒロインではないんです、あ、もちろんヒロインも多少はでますけどね 全然心躍って胸ときめくような、そんないちゃらぶ然とした、何かは全くない! あぁそうね、そうね、あまりヒロインが特別扱いされない共通ルートが糞長いといっておけば伝わりますかね でもまぁ、王さんの描くテキスト・・・という意味ではその共通ルートこそが神なんですけど てなわけで、ボーイミーツガール的なお話を期待しちゃうと肩透かしをくらいます もともと、複数の主人公と登場人物が、同じ時、同じ場所で織り成す群像劇っていうのがシナリオだったわけですから それはうまくできてると思います つまり、一本のテーマに沿った、動きのあるシナリオではなく 1つの箱庭のような世界でおこる、どこにでもある普通のお話を垣間見るというスタンスなんだと思います そんなストーリーを踏まえた上で個別ヒロインルート評を ・明日香ルート 学園のプリンセス明日香様、主人公とは一年時から仮面恋人 コテコテのメインヒロイン像ではなく、ヒロインとしては一番癖のある人 シナリオの主人公は鷹司になります 正直、結構がっかりなシナリオでした 何ががっかりかって明日香の立ち位置がいまいち不透明 そもそもそもそも明日香の出番があんまりねぇ! 極めつけは鷹司うぜぇえええええええええええ こういう妄想内気主人公みたいなのは嫌いです、えぇ大嫌いです 自己主張できない奴はどーにも苦手 そもそもそんな主人公だからゲーム最大のウリであるキャラの掛け合いによるテキストの面白さが発揮できない 主人公が糞つまらないやつな分、明日香が愉快な奴なんですが 上記で示したとおりなもんで・・・どこに楽しみを見出せればよいのやら しかもこのルート、冒頭からの続きで突入するんですが、 もともと章立てて、複数の物語として独立させる予定だったものを1つにごっちゃにしたために プレイヤーの時間軸がかなりずれちゃうため、物語の世界観に戻ってくるのに一苦労です うーん、うまく伝えられないな シナリオは最初の鷹司のプロローグからの続きなんだけど、その間に他主人公のプロローグが入ったり、 多重人格をプレイヤーに発覚された後のシュウスケ、隼人、その他サイドのお話がずーーーーーと入るため 物語の進行としては違和感がかなり残ります そんでもってその後の展開は短いですからね 明日香との恋愛模様の描写なんてほっとんどないです そもそもなんで明日香が鷹司に惚れたのかとか、 ずっと主人公と関わってこなかったのになんで今更になって主人公に接触しだしてきたのかとかいまいち不明 とりあえず、主人公に惚れていて、主人公を(多重人格及び妄想癖から)救いたい明日香とのやりとりがテーマなわけですが そこまで深く掘り下げられることなく、割りとあっさり終わっちゃいます 物語としては幸せな二人を描き、主人公が『鷹司』として生きていくことを決め綺麗に終わりますが あまり他者との絡みが薄かった隼人はいいとして、シュウスケとか都合とかどうなったんだろーとか 小鳩の都合とかいいのかなーとか 日和子との遭遇は免れない気がするんだけど、どうするんだろうーとか プレイヤーの脳内補完に委ねられてしまう描写の不足はいかんともしがたいです ラストの明日香は可愛いですけどね ・京ルート 山科さんです、主人公は明日香と同じ鷹司 何故か以外にも攻略ヒロインに格上げされてました、びっくりです 一言で言うとサイコなヤンデレです、ある意味本質的なヤンデレヒロイン 意外なことに明日香よりも出番も見せ場も多いです、なんてたってヤンデレ 包丁とか、ストーカーチックな行動とかデフォでしょう それを全面的に受け入れられる主人公すげぇ! 一番の見せ場は明日香との修羅場 こういったシーンをもうちょっと演出できればよかったんだと思う でも、シナリオの総括見ればちょっと本筋からずれちゃうオマケっぽさがでちゃうヒロインでした ・日和子ルート CV五行なずなさん この人好きなんですけど、いまだにその声質を捉えきれないです 演技の声質の幅が微妙にあるんですよね、素晴らしい 主人公は鷲介 王テキストが生きる、キャラの掛け合いが活きる主人公で好感が持てます 登場人物も多いルートで、みな個性が強い、それがいい 単純にかなり笑えるルートで、主人公も面白いので、一番好きなルートです 主人公が、約束の日、いつか消える自分に後ろ向きにならずに日和子に対して恋愛をしようとしてるところがいいですね 全ルートの中で唯一ボーイミーツガールシナリオ 恋愛模様が自然で、日和子もヒロインとしてしっかりと立ってます 日和子自体一番好きなヒロインなこともあって非常によいシナリオでした テキストは面白いし、主人公&ヒロインだけにならないサブキャラの絡ませ方、活かし方は絶妙 つかどうでもいいけど日和子可愛すぎだろ、いちいち行動と言動が なんかね、王さんの書くヒロインって私のツボをつく機微が凄まじいね 彼氏候補審査の話題で、主人公ピンポイントの審査基準を披露 日和子「一時審査はフリファのアルバムをコンプしてる人ですね」 主人公「おーそれなら俺は全部持ってるし問題ないな」 主人公「あーでもだめだぁ、確か3枚目だけ行方不明で欠けちゃってるんだよなぁ」 日和子「・・・・」 日和子「これからコンプしようという意思があればよしとします」 日和子「あと、なんらかの形で執筆活動をしたことのある人」 日和子「加えて年上でないとだめです」 って、あんた、俺を萌え殺す気かっ!! いやー笑いっぱなしだけでなく、にやにやしっぱなしになれるシナリオ、すげぇ!すげぇよ! ただ惜しむべきは、やっぱり個別ルートの短さですね 特にくっ付いてからの展開が短すぎる これから面白くなりそうなのに!ってところで終わっちゃう、エピローグも同様 王さん・・・決してイチャラブがダメな人じゃないと思うけど・・・苦手なのかしら で、このルートでもその他に要素は一切描写されません 結局鷹司の立場としての学園生活はどうしたんだ、とか 日和子は他者聞かされて知ってるとはいえ、実は1つ上で、同じ学園の生徒だった! とかのくだりはどうなったのかとか・・・ はしょるべきじゃないところが端折られてて残念でした ・鳴ルート 俺つばロリ担当その1 主人公は隼人 主人公の隼人は行動力とアウトローさがあってカッコいい主人公 夜の街の生活っていうのが主題にあって、そこの人たちの生活というのを隼人を通して見ることができるのが魅力 後は、主人公の多重人格における真相とか、カケルとのかかわりとか 街のストリートギャングとのいざこざに巻き込まれるとか どちらかというと、アクション性の強いシナリオです 笑いどころは、サブキャラがお笑いに徹してくれてるのでそこそこありますが、俺つば全体の主軸を担うこともあってちょっと真面目 その分恋愛模様は完全にオマケでそもそも何故鳴がヒロインなのかよくわからない 別に無理にヒロイン作って恋愛いれなくてもよかったような・・・ いつか消え行く自分と、制限付の自分ではと、恋愛人付き合い然りな主人公がウリで 個人的な鳴より全然好きなアイを振るとか残念でならない そんな理由で振っておいて、特に理由もなく鳴に走るとかひどいわ ヒロイン作るならせめてここはダブルヒロインにしてよ!もう! ・小鳩ルート 俺つばロリ担当その2 主人公は鷹司 一応このルートが、シナリオとしてさほど穴もなく進められるルート 多重人格問題が解決して、1つの人格を取り戻します 主人公だけならこのルートが一番好きです、あとテキストも 一番笑えます、もう王テイストバリバリです イチイチ言い回しがうけます、笑い殺す気ですか、あんた 主人公は、そうですね、それ散るの舞人とほっとんど同じです 無駄に強気な発言とか、ハンサム発言が連発です、もう面白いとしかいえない かなり描写的には無理がありますが、それぞれの人格だったときの登場人物がオールスターって感じで 一挙に登場するときに、橋渡りに、うまくその場を切り抜けようとする様はにやりとできますね ただ、無理があるけど 学校で日和子に自分から会いに行こうとする描写とかあるけど、実際にあってしまったらどうするんだろう・・・ まぁそんな面白さがあるルートですが、本編として核心をつくシナリオ 後半は一転して超シリアスです 個人的な意見ですが、あの汚い絵日記と、主人公の喋り方と声にはイライラがMAXビートです助けて てかなんで北海道&東北系弁を喋るのw王さんがそっちの出身なのかしら 私も北海道弁喋れますしね、親近感はあるんですけど・・・本州を内地とかいっちゃうし 話が逸れた シリアス展開はそこまで長くなく、主人公の今まで謎だった、過去が明らかになるって話なんですが その詳細までは語られることはなく、主人公の父親は?とかは脳内補完になります あと、小鳩ルートになっていて、確かに小鳩ヒロインなんですが なんていうのか、いわゆる男女の恋愛っぽさはほっとんどないです、ラストのエピローグ以外は はい、そろそろ長くなってきたんでまとめ、まとめ プレイ時間は20時間弱と結構長いです 王さんのテキストファンは間違いなく買いです・・・が、それ散ると同じベクトルのテキストは全体の3割程度なのでそこはご注意を 隅々まで描写してくれず、結構な部分で脳内補完をしないといけないシナリオは減点ですし もうちょっと小刻みに主人公サイトを変えるなりして、クロスビュー的なことをしたほうが繋がりがよかったんじゃないかなと 他にもエピローグが薄いとか、個別ルートが短いとか 米田優が攻略できないとか、主人公の年齢詐称の無理っぽさとか 色々ありますけど、 それを補ってあまるだけの何かがあります これだけ個性豊かで愉快なキャラクターが多く登場するゲームは珍しいです DJコンドルの杉田さん、あなたの無駄な小芝居は最高です 評価としてくだしたS+というのは、今のところは不動です 是非お試しあれ PS なんか久しぶりにすげー書いたです・・・ 1時間くらい書いてました・・・ 修正 いくつかこのレビューに対して的確なご意見を頂けたので末筆という形で付け足しておきます ・同じ場所と同じ時間軸だけど、主人公によっての時系列が違うぞ~略 ハイ、そうでした、そうでした 時系列が若干違いますね プロローグレベルだと 隼人→シュウスケ→タカシの順で新しくなってますね つまり、どのような展開を辿っても一応はタカシのプロローグの終わりになるわけですが そこに至るまでの過程が違うというわけですか、いや深いっすね でも、やっぱりどれかの人格になった場合の他人格が持つ環境へのフォローの描写は必要だったと思います トゥルー除いて ・確かに脳内補完が必要かもしれないけど、主人公の父親はよっくんでしょう、シュウスケのよっくんへの固執は王氏のメッセージだろ ああー・・・なるほど、なるほど 言われてみれば確かに、確かに やばいっすね、私程度の読解力だと行間までは読めてなかったようです・・・・ なるほどねー、本当に父親じゃなかったにしても、少なからず幼年期の刷り込みがあったんすね
by minatokako
| 2009-02-01 00:13
| エロゲ
|
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